車椅子を使っている方がお出かけや旅行をするときは、安全性などに十分な配慮が必要です。楽しいお出かけにするために、事前にどんな準備をしておけばいいのか詳しく解説していきます。
車椅子の家族を介助しながらのお出かけ・旅行の場合
車椅子に乗っている人でも1人で外出している人はたくさんいます。遠出や宿泊を伴うお出かけも楽しんでいる人も多いですね。
しかし家族や友人とのお出かけも、かけがえのない楽しい時間になるのは間違いありません。
今回は車椅子の家族と、その方を介助しながらお出かけや旅行をする場合のポイントについて解説していきます。
【事前確認要】マイカー以外の移動手段について
まずはマイカー以外の移動手段についてです。
家族で出かける場合、マイカーの場合は乗り慣れていることが多く、移動もスムーズにできます。しかしマイカー以外を使った移動になると、事前に確認しておかなければならないことがたくさんあります。
移動手段ごとに、確認しておくべきポイントをチェックしていきましょう。
1.電車を使用する場合

電車を利用する場合は、改札からホームまでの段差やルートについて調べておくことが大切です。
エレベーターの有無や場所、ホームの幅、駅員さんのお手伝いは必要か、車椅子で使用できる多目的トイレはあるかなども確認しておくと安心して利用できます。
新幹線を利用する場合は、車椅子対応座席を予約したり、車椅子対応の扉などから乗降できるサービスがあります。
「JRお出かけネット」などのサイトに詳しいサービスの案内が記載されていますので、確認してみるといいかもしれません。
2.バスを使用する場合

市バスなどの公共交通機関を利用する場合は、乗降口にスロープなどを設置して対応してもらえるようになっています。
ただし利用する市町村によって、車掌さんによるスロープなどの対応に関して事前連絡が必要な場合もあるようです。事前に問い合わせをして確認しておいた方が安心ですね。
観光バスや長距離バスなどについては車椅子での利用ができるケースとできないケースに分かれるようです。
こちらも乗車チケットを申し込む際にしっかり確認しておいた方がいいでしょう。
3.飛行機を使用する場合

飛行機を利用する場合は、自分の所有している車椅子は手荷物扱いで預けることになり、飛行機内へは航空会社が用意した車椅子に乗り換えるのが一般的になっています。
またチェックインや車椅子の移動に時間がかかるため、かなり余裕を持って受付しなければいけません。
また座席などで補助具が必要になる場合は、そのレンタルなども依頼できる場合があります。詳しくは各航空会社に直接問い合わせて確認してみてください。
4.レンタカーを使用する場合

レンタカーを借りて移動する場合は、福祉車両のレンタカーもあります。福祉車両のレンタカーは車椅子に乗ったまま乗降できるタイプや、リフトがついている専用車もあるようです。
各レンタカー会社によって福祉車両は異なりますが、数に限りがあるので早めの予約が必要になります。
通常の車よりも安全に、楽に移動できるのでぜひ検討してみてもいいかもしれませんね。
【事前確認要】宿泊施設に関して

次に宿泊施設について事前にチェックしておくべきポイントを紹介していきます。
車椅子を利用している場合は、車椅子で快適に過ごせるよう配慮された旅館やホテルを選ばなければいけません。
1.車椅子で建物内を移動できるか

宿泊施設はその大きさに関わらず、車椅子で建物内を移動できることが大前提です。
建物内に段差が多すぎる場合や、そもそも車椅子のまま入れない建物の場合は残念ですが候補からは外れてしまいます。
宿泊施設を予約する場合は、「バリアフリー」「車椅子対応」などの項目を見ながら探した方がいいでしょう。
2.エレベーターやスロープがあるか
2階建て以上の建物の場合は、エレベーターやスロープがあるかどうかも重要です。
部屋は1階でそのまま移動できたとしても、食事やお風呂のために上階へ行かなければいけないときは、エレベーターやスロープが必須になります。
古民家を改造した旅館などはエレベーターがない宿泊施設も多いので、よくチェックしてみてください。
3.室内も車椅子で入れるか

宿泊施設によっては、ロビーや廊下までは車椅子がOKでも、室内は車椅子がNGというところもあります。
特に畳敷きの和室や、絨毯を敷いているお部屋などは車椅子のまま入れないところも多いようです。
車椅子を下りて杖などで移動できる場合は問題ありませんが、どこまで車椅子で入っていいのかもしっかり確認しておいた方がいいでしょう。
4.食事は車椅子で可能か(部屋食かなど)

お出かけや旅行と言えば食事も楽しみの1つですね。
食事に関しても、お部屋で食べられるのか、大広間やレストランへ移動しなければいけないのかなどは事前の確認が必要になります。
車椅子のまま食事ができるのかなど、身体状況に合わせて無理なく食事ができるのか、きちんと確認しておいた方がいいでしょう。
5.介助しながら入浴できるか
入浴に関しては少しハードルが高くなりますが、介助しながら入浴できる宿泊施設だと安心ですね。
部屋の中のユニットバスを使うか、他の宿泊客も利用する大浴場を使うか、家族用の貸し切り風呂を予約するかなど、事前に考えておくことはいろいろあります。
入浴に関しては万が一の事故も起こりやすい場所なので、安全第一で準備することが大切です。
6.ベッドか敷き布団か

宿泊する場合は、ベッドか敷き布団かの確認も必要です。
一般的に車椅子を利用している方は、ベッドの方が就寝しやすいので、お部屋選びもかなり重要になります。
和室の雰囲気でもベッドで就寝できるお部屋などもありますので、一番快適に過ごせそうなお部屋を選んでみてください。
【事前確認要】現地での移動や過ごし方

お出かけや旅行をするときは、観光や買い物などを楽しむことが多いですね。
続いては現地での移動や過ごし方について事前確認しておくべきポイントを紹介します。
1.時間的な余裕

車椅子を使っている家族とお出かけや旅行をするときは、かなり時間に余裕を持って行動することが大切です。
例えば車や電車の乗り降りについても、お手伝いや介助があってもそれなりに時間がかかります。
ギリギリのスケジュールを組んでしまうと、万が一のアクシデントがあったときに予定が大幅に変更になってしまうかもしれません。
現地ではのんびり焦らず行動できるように、ゆとりのあるスケジュールを考えた方がいいでしょう。
2.気温や天候に関する対策

車椅子の家族とお出かけや旅行に行くときは、気温や天候に関する情報のチェックも欠かせません。
雨風の強い悪天候時は車椅子での移動はとても大変ですし、高齢の場合は寒さや暑さで体調を崩してしまうこともあります。
できれば気候の穏やかな時期で、お天気の日にお出かけするのが理想的ですが、現地の気温や天候に合わせてしっかりした対策と準備が必要ですね。
3.観光地や立ち寄るスポットでのバリアフリーなど

観光地などはバリアフリーに対応している所も多くなっていますが、行く場所によってはまったく対応されていない所もあります。
駐車場、トイレ、移動の道、施設のエレベーターや手すりの有無など、できるだけ公式サイトやSNSなどを使って調べておき、分からないことは電話で直接問い合わせた方がいいでしょう。
また多目的トイレは数が限られているので、どこにどれだけあるのかも確認しておいた方が安心です。
4.混雑状況
お出かけや旅行の日がゴールデンウィークや連休、お花見や紅葉の季節などの場合は、現地の混雑状況も事前チェックが必要です。
あまりに人が多い状況では車椅子での移動が困難な場合もありますし、トイレや駐車場など使いたい場所が使えない状況も想定されます。
車椅子の家族とのお出かけや旅行で一番大切なのは、とにかく無理をしないことです。
安全に移動できるか、無理なく過ごせるか、しっかり確認するようにしてください。
まとめ:事前確認と入念な準備で楽しい時間を過ごしましょう♪

お出かけや旅行は計画の段階から気持ちがワクワクしてきますが、車椅子などの特殊な事情がある場合は、事前確認と入念な準備は必須です。
楽しい時間を過ごすために、ぜひ細かいところまで下調べをして準備してくださいね。


