緊急搬送されて検査を受けた結果、母は麻痺のある左足の大腿骨骨折と診断されました。人工関節を入れることになり、さらに不自由になってしまいました…。
大腿骨骨折で人工関節…。もう元の生活には戻れない
病院で検査を受け、骨折が判明した母はそのまま緊急入院。
まさの事態に大パニックになりながらも、なんとか母をお願いして息子と2人で帰宅。翌日に手術の話を聞くために、再び病院を訪れました。

翌朝、子供は学校がある日でしたがほとんど寝ていないので、担任の先生に電話をして事情を話して休ませることにしました。
そのまま家で寝かせておくのも心配で、子供にどうしたいか聞くと「一緒に行く」というので車で再び病院へ。
検査の結果は、転倒で尻もちをついたことによる大腿骨骨折。手術をしてしばらく入院だと言われました。
不自由な体でまさかの骨折‥‥。骨折したのは麻痺のある左の大腿骨で、医師からは不幸中の幸いだと言われました。
動く方の右足を骨折していたら、本当に寝たきりになっていたかもしれないと。
その後、ケガの具合などから、母は骨折した部分に人工関節を入れることになりました。
人工関節は体調などによって膿がたまり腫れて発熱することもあり、その後の母は何度か人工関節が原因で体調不良に陥ることになるのですが、このときはそれしか選択肢がありませんでした。
せっかく元気を取り戻していた母は、また暗くふさぎ込んでしまい、入院中はネガティブな言葉ばかり言うようになりました。

さらに医師からは、さらに不自由になった体で、24時間常に看護できない状態なのであれば自宅に戻るのは難しいのではないかとも言われました。
確かに、1時間程度とは言え目を話して留守にしてしまったことが原因で起こった転倒事故なので、何も言い返せませんでした。
何とかギリギリ生活していたのに、また今後の生活の見通しができなくなり、途方にくれました。
今回はもう一時施設も頼れません。自宅も一応古い家ながらバリアフリーにしていたのに、それでも無理だと言われてしまうと、もう連れて帰ることもできません。
弟とも何度も話し合い、ケアマネさんも親身になって相談に乗ってくれて、最終的に出した結論は、母を特別養護老人ホーム(いわゆる特養)へ入所させるということでした。
特養は体が不自由で家庭では介護が難しいお年寄りの世話をしてくれるところで、母の介護度なら空きがあれば入所できるということで、私はケアマネさんに入れる施設を探してもらうことにしたのです。
この決断は本当にツラくて、今まで面倒を見てきた母を見捨てるような気持ちになってしまい、誰から責められたわけでもないのに、涙が止まりませんでした。
母を在宅介護しなければ大ケガを負わせることもなかった、という後悔もあり、精神的にとても辛く、子供の前で泣いてしまったこともありました。
母は自分の人生を完全に諦めてしまったようで、話しかけてもほとんど反応してくれなくなり、1日ボーっとしていることも増えていました。
そんな状況で、病院からは退院期限が迫っている話をされて、毎日溜息の連続でした。

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