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【体験談:左半身麻痺になった母】⑬特養に入所して元気になった母

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特養に入所できた母。当時は笑顔もない状態でしたが、特養に入所してから少しずつ元気を取り戻していきました。今回は体験談の最終話になります。

特養に入所したことで私と母はまた新たな人生をスタート

ここまで母に起こったことを時系列でまとめると、次のような感じです。

  • 自宅のキッチンで脳出血で倒れて緊急搬送
  • 緊急手術を受けるが左半身麻痺の後遺症が残る
  • 排尿困難でバルーンなども付けることに
  • 病院の退院に伴い市の一時施設に入所
  • 約2年で一時施設を出ることになる
  • 私(娘・いとり)が引越しをして在宅介護をすることに
  • 在宅介護で6年目、室内で転倒して左足の大腿骨骨折で緊急搬送
  • 骨折の手術に伴い人工関節を入れることに
  • 病院の退院に伴い自宅でのこれ以上の介護は不可能と判断
  • 市の特別養護老人ホームへ入所(~現在に至る)

特養に入れたのはとても幸運なことでしたが、特に職員さんたちの手厚い介護と優しい言葉かけなどがあり、母は少しずつ元気になっていきました。

足を動かして一歩ずつ歩くというリハビリも始まり、作業療法士のリハビリ担当さんたちとは冗談を言い合って笑うようになったのです。

気分が明るくなったせいか食欲も戻り、よく食べて、よく眠れるようになったので、顔色も良くなりました。

さらに驚きなのが、なんと排尿困難でバルーンをつけていたのに、そのバルーンも取れて自分で排尿できるようになりました。

体調がいいときはトイレで、体調が悪いときはオムツになりますが、バルーンが取れたことで身軽になり、リハビリも少し楽になったようです。

これは主治医の先生も驚いていましたが、「もしかするとバルーンも外せるかもしれない」と何度か試してくださったようで、本当に感謝しかありません。

左半身麻痺の後遺症はあまり良くなっておらず、ベッドに横になった状態から起き上がる事や寝返りなどはできませんが、日中は再び車椅子で長く過ごせるようになっています。

ただ認知症の症状が少し出てきていて、同じ話を繰り返したり、朝あったことをすぐに忘れてしまったり、という症状が出てきました。

母はもう80近いので、こればかりは無理もないのかもしれません。

良くも悪くも施設内は常に穏やかで、話し相手はいても刺激がないのは確かです。贅沢な悩みですが、入所後に認知症が進んでしまう方も多いのだと聞きました。

特養もいろんな特色があり、イベントや食事内容、職員さんの対応などはそれぞれ異なるようですが、母は「もうどこにも行きたくない」というほど今の施設に満足してくれているようです。

現在は短時間だけの外出なども希望すれば可能なのですが、施設周辺を少しお散歩したり、弟など介助してくれる人が複数いるときは母を自宅に連れて帰って、一緒にご飯を食べたりすることもあります。

しかし母にとっては私よりも施設の職員さんの方が頼りになるらしく、「早く施設に帰りたい」と言われることも。

少し切ないですが、それだけ母が安心できる場所になっているのだと思うと、私も安心して母を送り届けることができます。

母が倒れたときは幼稚園児だった息子も今では私よりも立派な体格になり、よく面会に行ってくれます。

ずっと一緒に暮らしていたら今はどうなっていたのかなとも思いますが、あの大変な6年間があったからこそ、本当にリアルな介護の大切さや難しさなどを実感できました。

母が倒れて左半身麻痺になった体験談はこれで最終回となりますが、体験談は他にもたくさんあります。興味がございましたら、そちらもぜひ読んでいただければ幸いです。

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