倒れてから8年ほど過ぎても母の排尿困難は改善せず。排尿は尿カテーテルとバルーンがついた状態でした。機能が回復することはもう難しいのかなとほぼ諦めていました。
手術をして8年過ぎても機能は改善せず
最初の病院を半年ほどで退院して、その後に入所した一時施設を2年後に退所して、自宅での在宅介護が始まりましたが、そのときも母の排尿機能は回復していませんでした。
在宅介護が始まってからは週に2度、在宅ケアで看護師さんが来てくれたのですが、尿カテーテルやバッグの交換などのお世話もしてくれていました。
医療器具については看護師さんの方で購入や取り寄せをしてくれていて、まとめて渡してくれるのでそれをオムツなどと一緒に家に置いておき、ケアしてもらうときにお渡しするという感じでした。
バルーンやカテーテルは通販サイトでも買えるのですが、私は看護師さんにすべてお任せしていました。
そのため私は母の体に通してあったカテーテルやバルーンの交換作業はしたことはありません。
ちなみにバルーンを体に固定するための医療用のサージカルテープなども必要になるのですが、24時間貼り付けていると、その部分が赤くなって腫れたりかゆくなったりすることも。
特に皮膚が弱いわけではなかったのですが、母は敏感肌でも使えるサージカルテープを使っていました。
こんな小さなことも、在宅で介護をするようになって初めて知りました。
基本的な医療に関わることはすべてお任せで私は横で見て、看護師さんが来てくれているときは、尿を捨てたり、テープを取ってきたりという雑用のお手伝いしかしていなかったのですが、プロのテキパキした作業を見ているとすごく安心感があって頼もしいなと感じました。
排便に関しては母は体調が良いときの母は大はトイレでしてくれて、体調が悪いときはオムツにしていたので、下着は履かずにオムツをつけている状態でした。

排尿はカテーテルを通ってバルーンに尿が溜まっていくので、バッグの目盛りを見て溜まった尿の量をチェックして記録し、バケツに受けてトイレに流すという毎日でした。
バルーンの排尿バッグは膀胱よりも下に置かなくてはいけないということで、車椅子に座っているときは背面にバッグを取り付けていて、ベッドに寝ているときはS字フックなどで横にかけておきます。
尿が半分ほどたまったら処理します。夜は寝る前に必ず中を空っぽにして、夜間にどれぐらいの尿が出ているのかも記録していました。
看護師さんからは、尿が少なすぎるのは危険なので、水分は多めにとるように言われていて、バルーンを付けている間は尿量のチェックができるので健康管理をする上ではメリットになるのかなと考えていました。
そんな在宅介護は約6年続いたのですが、この間にもカテーテルを通している体の部位が赤く腫れて膿んでしまったり、それが原因なのか発熱してしまったり、いろんなトラブルがありました。
母もたくさんツラい思いをして、しんどかったと思います。
そして在宅介護を始めて6年目に母は室内での転倒事故で再び緊急入院になったのですが、体の機能は以前としてあまり回復していませんでした。
この時点で脳出血で倒れて8年目になっていましたが、母は自力で排尿することはできず、体にはカテーテルとバルーンが付いていました。

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