片手が不自由だと料理するのは無理だと思っていませんか?今回は片手で料理するためのアイデアやコツを10個ご紹介します!
片手で料理は難しい…?その理由は?

片麻痺などで片手が使えない状態になると、指先を使う動作が難しくなことがあります。食材の下ごしらえが必要になる料理も、片手では難しい作業になりますね。
なぜ片手では料理をするのが難しくなるのかというと、主な理由は次の通り。
- 食材を固定できないから
- 力が入らないから
- 細かい作業ができないから
片手しか使えない状況では、まず食材をしっかり固定できなくなるので包丁を使ってカットするのが難しくなります。
また片手では力もうまく入らず、どうしても細かい作業ができなくなるという理由もあります。
しかし裏を返せばその問題さえ解決できれば「片手でも料理はできる」ということです。自分で作った料理の美味しさは格別!
手のリハビリなども兼ねて、みなさんも簡単な料理にチャレンジしてみませんか?
片手で料理するときの工夫やアイデア10選

片手で料理するために大切なポイントは主に3つあります。それは「食材の固定」・「少ない力で作業できる」・「細かい作業が不要」ということです。
お金をかけなくても、ちょっとした工夫で「できない」を「できる」に変えることはできます。
片手で料理するときの工夫やアイデアを10選ご紹介します!
アイデア①まな板に釘を取り付ける

片手では食材を固定することはできません。
まな板の上で食材が動いてうまく切れない!というときは、まな板に釘を打って、その釘に食材を突き刺して切るという方法があります。
大胆な方法ですが、特に少し固いものや、ぬめりのあるコンニャクなどの食材を切るときは、釘に刺しておくとしっかり固定されて思い通りの形に切りやすくなります。
手を怪我しないように注意は必要ですが、お金はほとんどかかりません。
似たようなアイデア商品も販売されていますので、釘を打つのが難しいときはネットで購入するのもアリです。

アイデア②まな板の隅にコーナーを取り付ける
まな板から食材がこぼれてしまうときは、まな板の角にコーナーを取り付けるのもおすすめです。
100均などで薄いアルミ板や木の板などを買ってきてまな板に固定すると、普通のまな板も使いやすいアイデアグッズになります。
コーナーを取り付けるのは難しいときは、キッチンの斜め上の角にまな板を置いて食材を切ると言う方法もありますが、作業スペースが広い場合は少し難しいかもしれません。
ダイソーなどにもプラスチック製で1センチほどの高さのコーナーがついているまな板も販売されています。
手の平ほどのサイズの小さなまな板ですが、ネギを切るときなどはとても便利なので、そちらもおすすめですよ。
アイデア③まな板の下にシリコンマットや濡れた布巾を敷く

片手だとまな板を押さえることができず滑ってしまうことがあります。そんなときはシリコンマットや濡れた布巾を敷くとまな板を固定できます。
乾いた布巾を使うと逆に滑りやすくなってしまうので、一度濡らして絞った布巾がおすすめです。
濡らした布巾を絞るのも片手では難しいのですが、安定感のある水道パイプなら布巾をかけて、左右の端を片手で持ち、ねじって水を絞ることもできます。
アイデア④切りたい物の上に重しを載せる

葉物野菜など釘に固定するのが難しい食材は、上にお皿などの重しを載せると固定されて切りやすくなります。
やわらかいお豆腐やケーキなどを切るのには向かない方法ですが、キャベツや玉ねぎなどを切るときはとてもおすすめの方法です。
アイデア⑤転がりやすい食材は最初に水平にカットする

普段から料理をしている人ならすぐに思いつきますね。転がりやすい食材は、最初に水平にカットすると切りやすくなります。
自分や家族が食べるだけなら食材の形に細かくこだわらなくてもいいですよね。
もし家族がいる場合は、最初のカットだけお手伝いしてもらうのもいいかもしれません。
アイデア⑥固い食材は先に熱を通しておく

片手が使えない状態ではもう片方の手も力が入りにくくなります。
固い食材を切るときは、電子レンジなどを使って先に食材に火を通してやわらかくしておくのもおすすめです。
ニンジンやジャガイモなどは生の状態では固いですが、レンジに数分かけるとやわらかくなります。
固い食材を頑張って無理に切ろうとすると、滑って大ケガをしてしまうこともありますので、電子レンジはおおいに活用したいですね。
アイデア⑦転がりやすい果物などはボウルの中に入れて皮をむく

リンゴやナシなどの果物は皮をむいて食べたいですが、皮をむくのはかなり指先の神経を使いますよね。
片手で果物を固定できないときは、果物がピッタリ入る大きさの器を用意し、少し皮をむいたらお皿を回転させるという方法だとうまくいきます。
少し皮が残るのはご愛敬。いびつにな形になっても味は変わりません。少し難易度は高いですが、果物が好きな方はぜひ試してみてください。
アイデア⑧食材はなるべく調理バサミで切る

食材を切るときは、なるべく調理バサミで切るのもおすすめです。
包丁を使うよりも、調理バサミで切った方が早く綺麗に切れることもあります。刃先の丈夫な調理バサミならお肉や魚も切れますし、もちろん野菜なども手早く簡単にカットできます。
調理バサミは何本か用意しておき、お肉用・野菜用など使い分けるのもいいかもしれませんね。
アイデア⑨卵は約30cmの高さからボウルに落とす

プロの料理人は片手で格好よく卵を割っていますが、すぐにできるものではありません。
そんなときは30cmほど上からボウルの中に卵を真っ直ぐ落とすだけでOKです!
この高さから卵を落とすと殻が粉々にならず、比較的キレイにパカッと割れるので、殻を取り除く手間もかかりません。
落とす位置は低すぎても高すぎてもうまくいかないので、30cm程度を目安に試してみてください。
アイデア⑩手やスプーンでちぎれる食材やカット不要の食材を選ぶ
包丁も調理バサミも使うと洗わなくてはいけません。
片手だと洗い物をするのも大変なので、調理器具を使わずに手やスプーンでちぎれる食材や、カットしなくても使える食材を選ぶのも1つの方法です。
例えばお豆腐や厚揚げなどは手でちぎれますし、もやしは袋を開ければそのまま使えます。
キャベツやニンジンなどはカット野菜もありますし、冷凍コーナーには下ごしらえ無しですぐに使える野菜などもありますね。
炒めるだけ、煮込むだけなら片手でも簡単に料理できます。時短にもなりますので、食材を選ぶときは手間がかからないものを選ぶのもおすすめですよ。
片手で調理するときの注意点

片手で料理をするときは気を付なければいけないこともあります。安全に、美味しい料理を作るために、次の点には注意が必要です。
注意点①道具を手作りするときは人手を借りる
最初にご紹介した「まな板に釘を打つ」などの作業は、片手では少し難しい作業になります。
料理を楽しむために道具を手作りするときは、なるべく危ない作業は人手を借りて行うようにしてください。
頼める人がいない場合は、割り切って市販品のアイデアグッズを買うのもアリですね。
アイデアグッズは少し価格が高いのですが、やはりプロが作っているので細かいところまでよく設計されています。
何度も使えるので、自炊を習慣にしたい人は最初に買っておくのもいいかもしれません。
注意点②食材の管理と衛生面に配慮する

食材の管理と衛生管理は、料理をする上で基本となります。
片手で料理をしていると、食材を切るだけも時間がかかりますね。生肉や生の魚などを使うときは、夏場などは特に傷まないように注意が必要です。
また調理器具を洗うときも、洗い残しがないように念入りなお手入れが必要になります。
アルコール消毒や熱湯消毒なども定期的に行い、食中毒などを起こさないようにしたいですね。
注意点③不安なときは無理をしない
自炊ができると毎日の生活にメリハリや楽しみが生まれます。しかし少しでも不安なときは決して無理をしてはいけません。
料理は刃物を使ったり、火やガスも使います。手が不自由だと万が一のときに対処が遅れてしまうこともありますので油断は禁物です。
普段とは違う作業をしたいときは家族に見守ってもらうなど、安全面には最大限に注意するようにしてください。
まとめ:手が不自由でもちょっとした工夫で自炊にチャレンジ♪

片手が不自由でもちょっとしたアイデアと工夫があれば自炊も楽しむことができます。
便利な市販のアイデアグッズなども上手に取り入れながら、ぜひ美味しい料理にチャレンジしてみてくださいね♪
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